本書では、オープンソースソフトウェア OpenFOAM を活用して、流体解析の基本を学ぶことができます。著者がブログで公開した内容を校正し、さらに詳しくまとめたものです。具体的には、円管内の層流という現象を取り上げ、理論に基づく速度分布と OpenFOAM を用いた計算結果とを比較しながら、そのプロセスを丁寧に解説しています。
第 1 章では円管内流れの基本的な内容について触れ、解析を始める前の前提知識
を説明します。
第 2 章では、OpenFOAM の blockMesh ツールを使ってモデルを作成し、解析を実行して結果をグラフ化するまでの手順を詳しく解説しています。
第 3章は、応用編として、FreeCAD でのモデル作成から snappyHexMesh を使ったメッシュ作成までを解説しており、より複雑なモデルにも対応する方法を紹介しています。この章は、第 2 章で扱った解析対象と同じですが、興味のある方に向けての内容となっており、挑戦してみたい方はぜひ試してみてください。
正誤表
https://note.com/kamakiriphysics/n/ncc23114c4e0d